と、気になるかたも多いのではないでしょうか?
当サイトでは芸能養成所や専門学校に通っていた方にインタビュー。
実際に通ってみてどうだった?と赤裸々に語ってもらいました。
今回は『劇団東俳』に子供時代に通っていたていた方にお伺いしました。
体験した方だからこそわかる内容をお届けします。
年齢や性別、どこの芸能養成所・スクールに通っていたのか紹介をお願いします
32歳、女性。
3歳頃~10歳頃まで東京の劇団東俳に通い、子役としてテレビドラマやCM、ライブ、ファッションショーや警視庁の啓発ビデオ等に出演しました。
日常的にはレッスンがあり、バレエ・歌・演技・日本舞踊を習います。
レッスン頻度は週1でした。
私は地方に住んでいたので、レッスンや撮影があるたびに親が送迎してくれました。
しかし学業が忙しくなったのと、なかなか仕事がもらえなかったので、小学校3年の時に辞めました。
今は芸能関係の仕事にはついていません。
養成所・スクールに通うきっかけを教えてください
最初に通ったのが3歳の頃なので、私の記憶はありません。
親から聞いた話では、私が「テレビに出たい」と言ったから、その時入れる芸能事務所を探して、東俳のオーディションに連れて行ったそうです。
なぜテレビに出たいと言ったかは全く覚えていません。
その頃幼児向けアニメや「英語であそぼ」のような子供向け番組を見るのが好きだったので、単純に「あっち側(TVの中)の人になりたい」と思っただけかもしれません。
とにかく、言ったことも、そのきっかけも、本当に本人は覚えていません。
オーディションの時、当時私はまだ幼稚園にも行っておらず、親から離れたことがない子だったので、親と離れて座ることができず結局受けれなかったらしいです。
ですが控室のようなところで一緒に遊んでくれた人が劇団関係者?だったらしく合格通知を貰ったそう。
入団費用が、30年前当時30万だったといいます。
その他にも月謝でかなりのお金が必要だったそうです。
芸能養成所・スクールで闇と感じたことは?
子役は親の財力と本人の容姿でだいたい決まります。
容姿はただ美人なだけでなく、「童顔であること」が重要でした。
身長は平均以下がよく、小学生でも幼稚園児役に違和感ない子とか、中学生でも小学生役が出来る子が受けました。
というのは、単純に「年上のほうが大人の指示が聞ける」から。
撮影では、監督の微妙な指示を理解して対応しなければならないし、長時間の撮影もあり。
なので、「幼稚園生なのに小学生に見える」ような子は、一般的には「大人っぽい」と褒められるものの、子役の業界ではあまり好まれませんでした。
幸か不幸か私がそのタイプで、子供のころから面長、身長は後ろから数えたほうが早いほう。
見栄えはするのでファッションショーや路上ライブのダンサーといった仕事はありましたが、連ドラの重要な役回り等はオーディションの話すら来ませんでした。
こればかりは本人が頑張ってもどうにもならない所があるので諦めるしかない箇所でした。
芸能スクールで練習や就活をやっていて一番大変だと思ったエピソードは?
レッスンに通うのが大変でした。
東京の隣県在住でしたが東京の劇団にいたため、毎週レッスンに通うのがなかなか大変でした。
幼稚園の時は別に良かったのですが、小学校になるとレッスンが土曜日になり、当時土曜日は半日授業だったため、先生に許可をもらって1時間目だけ出てレッスンに行っていました。
その時も、親が自家用車に荷物一式を積んで学校に迎えに来て、私を乗せたらすぐ高速道路で東京に向かい、伊勢丹か小田急の駐車場で着替え、電車を乗り継ぎレッスンを受けるという強行軍です。
通常のレッスンであれば良いのですが、仕事になるとそうはいきません。
東京在住の人を基準に入り時間が決まっているので、我々はそれの3~4時間前に家を出る必要がありました。
警視庁のビデオ撮影の時は集合が5時だったので、さすがに前の日に泊まりました。
なので、せっかく仕事の話が来ても毎日撮影があるような案件だと断らざるを得ず、悲しい思いもしました。
芸能養成所・スクールに通ってよかったこと・自分にプラスになったことや今の仕事に活きていることは?
特に最後の方は日本舞踊のレッスンを集中的に受けていたため、今でも姿勢がいい・所作が綺麗だと言われます。
仕事面でも、その後色々人前に立つ機会が多数あった(研究者としての学会発表、一般企業に勤めたら全社会議の司会、今では市民講座講師など)ものの、小さい頃に渋谷文化村でのショー等に出ていたので、特に緊張するような事もなく淡々とできたと思います。
特にプレゼンが上手いと言われるのは、もしかしたら小さい頃に発声や演技を教わったのかもしれません。
演技といえば、文化祭等でやる寸劇の演技指導はしょっちゅうやっていました。
他にも、国語の教科書を音読するのが上手い(棒読みではない)と言われたりとか、細かいところではちょっとずつ役立っているかもしれません。
この前フォトウエディングをしたのですが、写真を撮られるのに慣れているので、私は特に緊張することなく楽しく撮影できました。
大きなプラスではないものの便利要素です。
芸能養成所・スクールに通いたいと思っている後輩へのアドバイス
大人になってからのスクール選びは分からないので何とも言えないのが正直なところです。
もし自分の子供を子役にしたい!と思うのであれば、他の習い事と比べてかなり時間的制約がかかることは挙げられると思います。
劇団によっては更にお金がかかる場合もありますし、学校の片手間に出来るようなものではないような気がします。
先に述べたように、子供の顔立ちとか容姿の条件も、明文化されていないだけで絶対あるので、できたらその劇団にいる子たちの顔立ちや、特に売れている子の顔立ちを見定めてから、入るのを検討するのが良いと思います。
あるいは、TVの子役から舞台、ショーのモデルなど幅広く扱っている所に入れば、どこに合うのか通ううちに分かったり、劇団の方が相談に乗ってくれたりするかもしれません。
そこと相談しつつ、子供の意向も聞きながら特化してゆく方法もあるでしょう。
いずれにせよ、お金と時間が莫大にかかるのは覚悟してください。
まとめ
お話ありがとうございました。
子役でデビューしたかったら親の力は必須。
後悔しないようにまずは情報収集していきましょう。
気になった養成所・スクールがあれば手軽にできる資料請求から。
後悔しないように情報収集はしっかりやっていきましょう。